アゼリア呉服座寄席桂吉弥独演会

in池田市市民文化会館小ホール(阪急石橋駅
¥2500

★本日の演目★
宿屋町   桂さん都
ちはやふる 桂吉弥
遊山船   桂よね吉
蛇含草   桂吉弥
 中入り
皿屋敷   桂吉弥
落語がメインじゃない会場に行くのってドキドキしますね。初めて落語を見たのがサンケイホールだったので、繁盛亭の近さに興奮したりしたものです。さて、程よく狭い250席ほどのこのホールは米朝一門が東西寄席などにも利用していたホール。呉服寄席も歴史があるそうですが、マイク…ない方が良かったなぁ…

宿屋町。…喜六と清八が途中混ざってて…勢いだけじゃ、ね?ごめんなさい…
ちはやふる。吉弥さんの独演会なのでまくらが長いのはサービス。長いの苦手なんだ〜(-"-;)本編の知ったかぶりのオッさんの苦しいつじつま合わせは先が読めるけれどどこか憎めなくて、どんどん無理繰りになって苦しそうな表情になるのもちょっと好きな演出。ちゃんと和歌の意味知ったらもっと面白いんだろうけど、和歌苦手なので、調べよう。
遊山船。初めてみたよね吉さんはTVとは印象が違って、なんなら「柳眉」よりきちんとした噺ぶりで大変好印象。まくらが愚痴なのはさておき。大川に浮かぶ大屋形船の船上を眺めいらんことを言い合う喜六と清八は現代でも有りがちな二人で…まるで私たちみたいですよ、オトモダチ(笑)やはり食べ物の表現が上手くてね♪舞妓に出された太巻き寿司はエロい意味で解釈していいんです、よね?
蛇含草。夏の噺に無理やり理由付けて餅を出すのが上方流だとか。夏の情景の語り口が鮮やかで蝉の音が聞こえるようでした。(耳鳴りでしたが…)餅を食べ始めてからの流れは季節を感じさせないものの、動きが多くて、本当に苦しそうな赤い表情が堪らなくセクシーです(笑)ああ、ゲイにもてるわけだ。最後餅になった仕草も白い着物がそれを引き立てて素晴らしい!大好きなんです、この噺♪♪こんなに上手く演じてくれるなんて!
皿屋敷。旅で始まった噺の締めも旅噺。伊勢参りから帰って来た姫路の噺。あまりに浪花言葉なので何度も「姫路」って言葉に違和感が…。仕方ないんだろうか?お菊の幽霊の恐ろしさや色気がイマイチでちょっと残念。町人の井戸に行くまでが抜群だっただけに。分かりやすい下げも大取りに相応しく、ゆったり時間をとった良い噺でした。
暑さで疲れが出て眠かったけど良い独演会でした!!吉弥さんのヒゲがどんどん濃くなるのが気になったけど、それも独演会ならではと思わなくもない…(^_^;)