スリーベルズ/PARCO

nejimaki-tori2010-09-11

in森ノ宮ピロティホール
チケット¥7500
パンフ ¥1200
感動物を期待されるとあえて外して幅広い事を見せつける、後藤ひろひとの最新作。
今まで類を見ない酷暑の中、クリスマスに起きる3つの素敵なお話でした。
前説では観客を舞台にあげ諸注意をさせるなんていつものことながら何が起こるかわからないお芝居でした(笑)

心の通じ合えない親子の仲を取り持つ詐欺師の話。きっかけは本当に些細な事、もちろんお芝居だからこんなに上手く行くはずはないけど、それでも何かの転機って些細な事なんでしょうね。

世界の全てに絶望したミュージシャンと限りを知っていながらも未来を喜ぶ青年の話。限りがあるからこそ全てが眩しく見える事もあるんだろうな。

忘れたい出来ごとを飴にして溜めていく女性の話。女性を描くのが下手な脚本家なのに、どうしてどうして、とってもリアルな30歳女子2人。ああ、嫌な事忘れたい!わかるわかる〜!の連続でしたが、そうだね嫌な事もつらい事もその人を成長させるスパイスなんだもの、ちょっと我慢しようという気になりました。

そしてそんな素敵な登場人物の間を取り持つ人々。
石丸さんは本当に身体を使った表現が上手ですねぇ。怪我をしたことなんておくびにも出さず、台車を思うままに操り、壁を軽やかに登る。まるで道化師のような役どころでしたが、厳禁の居眠りをしないように途中拍手で観客をも働かせて、うまい演出でした!
その仕掛人、ひげくるんも珍しくいろんな役で不自然さもなく登場して、とても嬉しかったです。リアルで感動的なお芝居はしませんが、雰囲気のある独特の芝居をさせるとピカ一☆彼の演技もとても好きなのでもっともっと出て来て欲しいです。

本当は感動して涙々で帰るはずが、中盤から発作が出てしまい、オトモダチには大変ご迷惑をおかけして申し訳ありませんm(__)mDVD出たら一緒に観ようね〜(*^_^*)v