怪笑小説/東野圭吾

怪笑小説 (集英社文庫)9本の話の入った短編集。
手に取る度全ての本があまりに毛色が違ってて本当に面白い。引きだしの多い人だなぁ。
またこの短編一つ一つが全く違う内容や切り口で、ある意味流石と!!
頁数もちょうど良くて、電車文庫には最適♪飽きないし、かといって気にならないし(笑)



一番のお気に入りは
「あるジーサンに線香を」
若返り、また歳をとる爺さんの日記。心理変化がね、堪らない。戸惑いと恋愛と絶望が小気味良く描かれていて。

珍しく作者の事細かな後書きもついていまして。どんなきっかけで話を思い付いたかだとか、違う風にも書いて見たかっただとか、それが一つのエッセイであるかのようで、またここでジャンルが変わったぞ、とほくそ笑むのです。

解説の真保裕一さんも彼のファンらしく、時に暑苦しく、時に丁寧に、解説をされていて、珍しく興味深い解説でした。
東野圭吾作品=理科系+関西人
うんどちらも大好きだよっ!!