ながれまち/PM/飛ぶ教室+Z systemプロデュース

in精華小劇場
チケット¥3000
この劇場は千日前の小学校を劇場にして開放しています。前から入ってみたかった、嬉しい♪
病院に集まる、瀕死の老人の家族の話。舞台は待合室のみでセット転換もない。そこに次々現れる母親の違う兄妹とその子供。その過去と各自が抱える生と死の想い。
こう書くととても陳腐なお涙頂戴物のようですが、本当にツボをグリグリする良い台詞が続くんだ〜!!全員見せ場があるんだ。その言葉を通して今まですり抜けてきた身近な別れとこれから迎える身近な死を思い出したり考えたり。
その家族ではないのに主治医も同じく医師だった父を亡くしていて、軽そうなのに良い台詞を吐くんだ。医師として、息子として。
ずっと続く緊迫感はちょっと重かったかもしれない。でも客席の鼻を啜る音もなるべく音を立てないよう気を使った風で。舞台の上も下も伝えたい台詞を空気を壊さないように静かで、そこにもう一つ心を動かされたのです。泣いたけど涙をこんなに堪える事になろうとは!!
平日なので年齢層も高く、空席もありました。この公演は明日までです。お見逃しなく!!
ちなみに座長は医者の役。集中治療室とか他専門用語が沢山出てきましたが、あんなに噛まない所を初めてみました(笑)そこだけ早口言葉を言う子供のように必死でしたが。

私信:これを読んでるK君は観て号泣するといい。