国宝三井寺展

nejimaki-tori2008-12-06

果たして国宝を見せてくれるのか、三井寺が国宝なのかわからないまま天王寺大阪市立美術館です。
¥1000(でもご招待券だったんだ♪)
リターンロッカーにコートを預けて2階からGO!
いきなり訶梨帝母!あわわわわ!
2階は「円珍ゆかりの仏たち」というタイトルから始まるフロアからスタート。巻き物や円珍大師の絵や像がほとんど。飽きない良いバランスで絵と書があるから見易い。印象的だったのは大威徳明王の攻撃的な絵。牛に乗り猛スピードで移動しながら弓と槍と剣を振り回しているなんて!(あ、でも三室戸寺所蔵だ…)
1階は仏像ゾーン!!メインの秘仏を一挙にどぉ〜んっ!!
智証大師円珍が「夢に見た仏様は金色でお不動さまでした」と言って描いた絵が(9世紀平安時代)ものすごく綺麗に残っているのです!!流石秘仏!!
それを仏像にしたのが黄不動尊鎌倉時代)。真横で見比べる事はできなくて残念でしたが、腕と足の筋肉の張りや力強さの表現がリアルでこちらの身体にも力が入ります。
それとは対照的に半端なく優雅な如意輪観音座像(平安時代)!!6臂がちっとも不自然ではなく、肩の厚みも腕の太さも絶妙のバランス!優雅な首の捻りと視線の流し方、綺麗に残った唇の色…完璧です!!動悸が早くなってちょっとやばかった(笑)力の抜けた空を舞うような躯の表現が有り得ないですよ、ホント。西国三十三ヵ所の14番札所本尊です。
こんなに凄い仏様が出張してて、今三井寺は誰が守護っているのでしょうね?(^_^;)
12時到着でちょっと遅かったけど人の入りはまあまあ。展示のバランスが良いから変な混み方してないし、程よく休憩所もあるし。良い美術館だなぁ。常設展の蒔絵と根付けと印籠も良かった。満足です。