唐招提寺・薬師寺

nejimaki-tori2010-11-28


平城遷都1300年祭も秋季特別拝観も微妙に外して奈良に行ってきました!
大和西大寺と尼ヶ辻で寄り道をしすぎて、1つ目のお寺唐招提寺に着いたのはお昼前…(^_^;)
ずっと行きたかったお寺なのですが、金堂を改修していたので我慢していたのです!
金堂には本尊ル舎那仏を中心に千手観音と薬師如来。えらく大きなお姿でど〜んと座っている様は圧巻でした。
講堂では金堂の立て替え時に作った骨組み模型や釘、くみ手が展示されていてにやり。
真ん中には大きな弥勒如来が!弥勒如来型って珍しいなあ!講堂の真ん中だけ天井が少し高くなっているので、おそらく元々あったものはこんなに大きくなかったのだそうです。講堂に大きな仏像があると人が入れないですものね、なるほど〜。
新宝蔵では重文の仏像がどっさり。何体かは火災に遭い焼けただれているのですが、それが原爆記念館みたいでこわいんです…(>_<)ゝ焼けても尚、光明を求め振り仰ぐ目が。
その後はぐるりと境内を散策。今年は紅葉の当たり年!街からほんの少ししか来ていないのにこの山寺の風情にしばしうっとり。椿の葉に紅い紅葉が落ちてまるで花が咲いたようでした。

唐招提寺薬師寺は近いのでそのまま徒歩で移動。たまたま吉祥天画像展をしていたので吸い込まれてしまいました(笑)
写真で観た時はさほどではなかったのですが、実物と模写作品を見比べると、なるほど奥行きや柔らかさが全く違う!!天衣の流れとかね、そんなに変わらないのになぁ。日本最古の吉祥天画なのにそれを上回れないものなのかと溜め息。
東堂で修学旅行生に混じって若いお坊さんの解説を金堂では偉いお坊さんの解説を聞きました。そういえば薬師寺って解説が面白いので有名で、どちらも落語家さんみたいでした。特に若い方は学生が興味を持てるようにゲームに喩えたりプリクラに喩えたり。笑いどころと毒舌満載。薬師寺はもちろん、東大寺の話も聞けたので大満足でした(笑)
金堂では本尊薬師如来を真ん中に脇侍に日光・月光菩薩白鳳時代らしく銅像でできているので火災にあっても残ってるのだそうです。当時は銅を全て輸入していたので銅の値段は金と一緒。そんな高価な銅で他国に負けないようにと武器を作らず仏と文化を作るってスゴい事ですよね!!そんな時代を思い浮かべながら拝観するとちょっと目線が変わって感動してしまいました。
五重の塔は2つあって、東塔は昔の姿のままなのですが、こちらはそろそろ全解体修復をしないといけないそうです。斜め45度からみると歪んでいるのは機械がない時代に手作業で木材を切り出して組んだから。全く同じ歪みを再現しないといけないというんだから修復も並大抵のことじゃないんです!!10年かかるのが早いのか遅いのか…観にに行くならお早めに!!

薬師寺でのんびりとしすぎたので他のお寺は行けませんでした…あ〜ん(TдT)ゝ暖かくなったらまた行こう!!