ドリアン・グレイの肖像/世田谷パブリックシアター

in兵庫県立芸術文化センター阪急中ホール
チケット¥7000
パンフ ¥1200

舞台はイングランド、貴族社会のお話。
純粋無垢な美青年ドリアングレイが画家のモデルになります。その絵の製作を見に来ていた貴族によって彼は画家の恐れていた悪影響を受け、いつしか道を踏み外して行くのですが…
いやあ、この貴族がもう、貴族然としていて格好良いんだ!世間の噂にも流行にもながされず、ただ思うがまま自由で快楽的な生活を貫き通していて。青年の苦悩に同情しつつも我を崩さず、一緒に墜ちる事もない。ある意味こんな人いない(笑)ただただ画家の残した絵と芸術ともいえる青年を純粋に愛したのだと。もちろん加納さんの魅力ありきですが。
それに比べて、青年の恋愛や醜い欲望やそれに伴う苦悩に全く共感ができず、始終薄ら寒い嫌悪感が湧き続けましたが、そんな話だったのだろうか?(^_^;)

さてさて今回お目当ての三上さんは出番は少ないわ声は出てないわで「え〜〜」って感じでしたが、唯一の笑い所、男色家と間違えられそうなシーンだけは異常に可愛くてそれだけで満足です。可愛い…。後半の医者は良かったし♪

セット転換は…舞台上の陸橋がぐるりと周り、その角度によって全く違う景色を表現していて、とても面白い!舞台が劇場から部屋へと移動中の2階での椅子の捌け方が優雅でとても素敵でした。暗転はやや多く、舞台回転も多くて目が回りそうだったけど、それすらも時の経過の表現だと思うと…すばらかしい。2階席だったので1階でわざと見にくくしてるのシーンがより効果的だったのも良かったな〜
そしてほとんどのBGMがピアノの生演奏なのもスゴいな!あんな暗いライトで芝居に合わすんだ!

ナカナカ変わった演出のお芝居で面白かったです。