桂米團治襲名披露興業

nejimaki-tori2008-11-27

inサンケイホールブリーゼ
¥6500
★★★本日の演目★★★
桂よね吉 延陽伯
林屋正蔵 味噌豆
桂南光 義眼
桂春團治 祝いのし
〜〜〜中入り〜〜〜
口上
春風亭小朝 ぼやき居酒屋
桂米團治 親子茶屋

2008年10月4日に南座で始まった襲名披露公演、大楽は10月27日にサンケイホールブリーゼでございます。
初日興業をBS放送版で予習して気持ちを作ってから観ましたよ〜ん♪
よね吉さんの延陽伯は他の方のをテレビで一度見ただけだったので、演りようの違いが面白く。o(^-^)oもっといっぱい観たいなぁ♪
正蔵さんは初めて。テレビによく出る方は声が響かないから、まあある意味独特の…枕で米朝さんに一文笛を習ったと言っていたのでそれかと思ったのに分かりやすい江戸落語でした。ちょっとガッカリ。
南光さんは奇抜な噺がお好きですよね。そして細かく説明する…し過ぎて世界に入れないんですよ…(^_^;)好き嫌いは分かれるところ…
春團治さんは!!いつも枕なしなのに口上のようなお祝いの一言があってからの祝いのし。また独特の上方言葉なので細かいところは聞き取れませんでしたが、喜六のグズグズな感じが流石ですよ!!「外国語みたいや…」とぼやいてる人もいたけど…そうかな〜?
口上の司会は達者な司会でお馴染み南光さん。心配だった米朝さんもお約束程度の話はできて、ほっ。「ほんまは褒めなあかんねやろけど小言言うてまう」「先代米團治、いやあ陰気な人やった。噺は上手いねんけど陰気な人やった。」余所でもこんな感じだったそうで。(^_^;)柳家花録さんは人間国宝を身内に持つ人のプレッシャーと五代目の息子の話。ざこばさんはお馴染み五代目と初対面のまんじゅうの話と噺を習いに来なかった愚痴(笑)正蔵さんはやはり偉大な父のプレッシャーの話。小朝さんは「金髪豚」と自虐ネタから入り…「人に教えるよりも芸に邁進せよ」とアドバイス風の嫌味(笑)それを始終にこやかに聞く米朝さんと春團治さんが(失礼ながら)可愛くて可愛くて。(*^m^*)春團治さんは偉大な父二代目の話を振ってから締め。チョンと拍子木…じわぁっと涙が込み上げてきました。素の春團治さんなんてお目にかかれないもの!!ご存命の四天王を一度に拝見できただけで…感動してしまったのです(;_;)
そしてやはり初見の小朝さん!いやあやはりお話上手!!小噺みたいなぼやきが次々と折り重なって、笑いが絶えず、おいしいサゲがポーン!これ元は三枝さんのネタだそうです。うわぁご本家聞きたいわぁ!!
最後は大取り、五代目米團治さん!!枕は五代目になる時間(大阪の日の出時刻、5:55に五代目!)を語ってからお噺は陽気な親子茶屋♪お囃子の入った賑々しい噺が本当にお似合い。特にちょっと抜けた若旦那!!お父様が究極の大旦那さんですものね、幾つになっても若旦那…(^_^;)ちょっとずつ演出を変えてられるようなので今後が楽しみです。(過去に米朝さんと親子茶屋の芝居をしたことがあるそうで…そ、それ観たい〜〜!!)
初日に立ち返り百年目か四代目の創作・代書を演って欲しかったような気も…?


ホールは…狭くて驚きました。急勾配で見易いと言えば見易いのですが…なんせ入口が7階、帰りの混雑が…(EVは少ない、狭い、分かりにくい。エスカレーターは1基。階段は…(^_^;)サンケイホールっていいホールでした、つくづく思います。そして襲名興業だけあって良い意味でも悪い意味でもお客さんはイロイロ。私も良い経験になりましたよ。(^_^;)