落語家と行くなにわ探検クルーズ

春の桜スペシャルクルーズですよ♪通常の川の環状線コースに大川をプラスしたちょっとお得な航路。ただまだちょっと早くて桜は1〜3分咲き。しかもちょっと寒くて…厳しいなぁ。
もちろん寒い&桜ないのは承知の上です!いつも同行してくれる落語家さんは当日までわからないのに今回はご本人のHPから情報が!ちりとてちんの草原さんでお馴染みの桂吉弥さんです♪大人気で40人乗りぎっしりでした!
乗船はJR難波駅からすぐの湊町プレイス。座席は係員が指定します。セルフレームの眼鏡をかけて吉弥さんがお出迎え♪♪
大阪の低い橋を潜れるように船はとても天井が低くて、吉弥さんは身長が166cm。ギリギリでしたよ。落語家を選ぶ時に身長制限があるのかもしれませんね。船は天井がウイング式に開閉するので、橋と橋の間は外が見れます!雨だと開かないそうなので…曇りで良かった…
湊町から道頓堀川を西へ。道頓堀川水門。ここで海水を含む木津川と道頓堀の水位調整をしてから木津川へ進みます。本日の調整幅は60cm。あんまり下がった感じはしなかったです。
木津川を北へ。大阪ドームを過ぎ、地下鉄中央線木津川大橋の西側、川口居留地跡。ここは神戸に居留地が出来る前に栄えた大阪の居留地。今は川口キリスト教会だけがその当時の面影を残します。今またその頃の景観を取り戻そうと改築してるそうです。
次は一番の難関所。大阪で一番低い橋、昭和橋。水位が高い時は潜れずUターンしたこともあったそうです。
★★ここで各地の橋の数クイズ★★
大阪八百八橋と言いますが、本当は?
正解は881本。
ちなみに東京3800本、京都1300本、神戸2000本
意外に少ない大阪の橋ですが土地の面積と橋の面積の割合は日本一!大きい橋が多いのが特徴です。
その後堂島川を東へ。堂島川沿いの建物を名称のみ紹介。リーガロイヤルホテル渡瀬恒彦さんの定宿だったそうです。すれ違ったり…してないわな(笑)
「堂島と言えば米相場」さらりと一言言っただけ、も少しその話聞きたい…
新しい新ABCホールを眺めて、次の難関橋はアーチ型の大江橋。ど真ん中を通らないと天井を擦るのです。端っこはキズキズ!

人道橋の水晶橋を越えると中之島中央公会堂。ここはこの地の相場師の方が私財を投じて建てた舞踏会場。当時の金額で100万円、今なら50億円ほど!ライトアップしていてとても綺麗です!「川の反対側のレストランで若狭と草々がオムライスを食べた」とネタバレも。
難波橋(通称ライオン橋)北には大阪証券取引所。確かこのライオンにも由来があるのですが説明はなし…
中之島の端っこは天神橋。橋の下をライトアップ…何故?この橋を渡ると天満宮と繁昌亭です。2年前繁昌亭のオープニング公演、トップに吉弥さんも出演。5分程だったそうで(^_^;)
そのまままっすぐ桜の名所大川へ。ちりとてちんでお馴染みの川崎橋。A子とB子が喧嘩したり、喜代美が草々と銭湯へ行った橋。この橋、草若邸(天満宮裏側)から少し遠く、橋を渡ると桜ノ宮のホテル街近く。「どこの風呂入りに行っとんねんっ!」と吉弥さんのツッコミ(笑)土地感ネタはもう一つ「初めて大阪駅降りて、一番に入ったホテルが大阪城近くのニューオータニ。なんでグランビア(大阪駅直結ホテル)ちゃうねん」なんかも(笑)
次は造幣局と帝国ホテル。ここは原沙知絵さん、和久井映見さん、京本政樹さんの定宿。良いとこ止まってるなぁ…
桜はほとんど咲いていないのでちょっとちりとてちん話をしてくれましたよ。前日は京都の龍谷大学で落語会があったそうで、四草役の加藤虎之介さんがも来ていて「草原さんの落語を見に来た四草」のシーンを収録。その様子は「その後の徒然亭」とかなんとかのタイトルでNHKで放送予定だそうです。GWのダイジェスト映像かな?対談もあったそうですが、それも放送されるのでしょうか?
JRの線路手前をUターンし、天満橋の南には八軒家船着場跡。京都から枚方を通って下って来る30石船が停まった場所です。すっかりイルミネーションピカピカでしたが…(-_-;)落語にもよく出て来る地名ですね♪
天神橋を渡り直ぐに南へ。東横堀川を進みます。ここの古い橋は高麗橋。この橋を西へ行くとシェ・ワダ、吉兆、神宗とお高いお店が並んでいますが、それもそのはず、大阪から東へ旅に出る時の玄関口です。往来も激しい一等地だったのでしょうね。そういえば先日のちりとてちん、一門がリレーした「東の旅発端」の舞台もここでした〜♪でも吉弥さんは「3人ずつしか一度に作ってくれない、かしみゆうのカレー」の話を…(-_-;)

水門を通過し、木津川橋の丁度反対側、本町橋。大阪の橋は町人がお金を出し合って作る町人橋ですが、この橋はお上の作った公儀橋。ここを過ぎる時に少し曲がりくねった川になります。真上を走る阪神高速もぐにゃり。「本町の曲がり」と呼ばれるここは昔から幽霊が出るとの噂が。落語の幽霊話の舞台にもよくなっているそうです。
ここから道頓堀までは特にめぼしい建物もないので、落語家さんの腕の見せ所です。
★★桂吉弥のアピールタイム★★
ちりとてちん人気で近所のおばちゃんにゴミ出しに行ったらつかまる、とか90歳くらいのおじいさんに「草原兄さん」て呼ばれるなんて話の他に、
「他の弟弟子は若い女の子に人気ですが、意外な事に僕はは同性愛者に人気がありまして。東京では同性愛者の方は新宿2丁目に多いのですが、あそこは若い同性愛者の方が多く、新橋2丁目の方が吉弥人気がすごいんです!この前うなぎに誘われましてね…」4月の新橋での高座もそれなのかな?ちょっと気持ち悪そうに笑っておられました。「じゃあ僕痩せないと、と言うと、いやぁんそのままでいてぇ!と言われまして(笑)ガッチリムチムチ→GMって言うそうです。」う〜ん落語家さんってみんな恰幅いいのにゲイにモテるとは聞かないけど…(笑)
うどんと蕎麦を食べる仕種と小話(隣りの家が塀を…とか、パンツ破れた!またか…とかです…お決まりなのか?)をしてるうちに道頓堀川です。遊歩道はまだ完成してませんね。綺麗になった戎橋の袂、グリコの看板で一時停止。写真撮影タイムです。吉弥さんも携帯構えてたけど…フリかな?
そして終点湊町プレイスです。船を下りると大行列が!吉弥さんにサインと写真を頼む列。冷たい風が吹きすさぶ中並んでみました。みんなサインしてもらう気満々で、色紙やひぐらしTシャツを持って来られてましたよ(笑)吉弥さんは「早く帰りたい〜寒い〜!」って感じでしたが。
吉弥さんは船の中も始終愛想笑いな感じで、今日は1日4便のクルーズのうち3便ガイドされていたそうです。105分立ちっ放し喋りっ放し、とてもお疲れのご様子。今一番人気落語家ですものね、高座もお忙しいでしょうし…。本当にお疲れ様でした〜!!
でも、このクルーズ、台本があるのでしょうね、以前乗った時とほぼ同じ内容で。小話と落語の仕種まで同じ…もっとフリースタイルならまた乗りたいって思うのに…落語の話も少なくて、期待し過ぎるからかちょっと物足りないような?